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予知能力

私は、二十五才頃まで、予知能力がありました

正確には、二十五才位までに二回だけなのですが、予知能力が働いた事があります

一回目は、小学校三年生の時、いつものように、私が夜、家に一人で居ると電話が鳴りました

それは、私の従兄弟にあたる、利一にいちゃんが亡くなったとの母からの電話でした

利一兄ちゃんとは、私をとても可愛がってくれ、兄弟のいない私にとっては、本当の兄のような存在でした
この、利一兄ちゃんが亡くなった事、知らせが母から電話が掛かって来るのも分かていたのです

亡くなった事を告げる母に「うん」と、一言だけ返し電話を切りました

なぜだか、その時は、全く悲しみを感じる事もありませんでした

それは、電話が鳴る直前にすでに、何らかの力が働き知っていたからだと思います

お葬式には、母と二人で行きました。

そこには、柩に納められ、額に、天冠(てんかん)を付けた顔は今もはっきり覚えています

今の葬儀では、故人に対し旅支度をする場合でも、天冠を付ける事はありません
それは、顔の印象が変わってしまい、寂しく写るからと言う理由から額に付けずに柩に納めます

最後に見た顔、表情はいつまでも心に残ります

だから、今、大切な人を送るお葬式を、お手伝いする一人としては、大切な人の表情は安らかで、穏やかな顔が心に残される事を願っています

思ったより長くなりましたので、もう一つの私の特殊な能力については次回ご紹介しましょう。(笑)

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